SNSにやたらと広告が流れてきたのです。VRヘッドセットをつけてエジプトを旅する、という施設の広告です。場所は横浜駅の近く。アソビルという建物の中にあります。私は横浜駅に慣れていなかったので、少し迷いました。
VRヘッドセットをつけてゲームをしたりしていたので、その楽しさはある程度理解していたつもりでした。でも、ストーリーがつくとこんなに面白いのか、と思いました。
「ホライゾン オブ クフ」と名付けられたエジプトへの旅。最初は、ピラミッドの中を見学するところから始まります。女性ガイドの説明を聞きながら後をついて行くと・・・決して実際のエジプトでは体験できないような様々な経験ができます。クフ王のピラミッドの上は、昔は登ることができましたが今は禁止されています。でも、VRなので登れてしまいます。圧巻の景色。思わず深呼吸。別の場面ではいつの間にか古代にいて、ミイラを作っている様子を見たり。そんなのは現実では見たくないですが、VRだから大丈夫。クフ王の葬儀に参列したりしますが、絶対にできませんよね、そんなこと。
あまりにも面白かったので、時間をおいて「印象派と過ごす夜」をおかわりしてしまいました。1874年4月15日夜、場所はパリです。パリのオペラ座前に降り立った私たちは、ガイド役の女性と一緒に、街を歩いて印象派の画家たちの展覧会に向かいます。馬車が走っている道を渡るのはちょっと怖い。たどり着いた会場の中ではドガやモネなど印象派の画家たちが集まって話をしていたり。場面が変わって、風景画を描いている画家たちの後ろから絵を覗き込んだりもします。絵画好きならばたまらないです。
それぞれ説明15分の後、ツアー45分。実際には平らな床の部屋の中を歩いているだけなのですが、危なっかしい橋を渡ったり高いところにふわりと浮き上がったり、高所恐怖症、そして閉所恐怖症の方にはちょっと厳しいかもです。年齢によっては同伴者が必要な場合もあります。VRに慣れていないと終わってからふわふわするかもですね。訪問時の平日価格は4,000円、休日だと5,000円でした。平日行かれるのがお得ですし、他の方との接近の可能性も少なく安心して楽しめるかなと思います。
画面を見て旅をした気になる、大きい画面ならばさらに楽しめる、ということもありますが、VRの没入感は比べものになりません。まるで本当に自分がその場にいるように感じられます。映画の次にあるものはここかな、と思いました。新しい作品が楽しみです。