ほとんどの機能が私の部屋の浴室サイズでは適用外だとわかってから検討したのは、ユニットバスではなく、在来工法という手段です。

メーカーが作るユニットバスは、選択肢はあるものの、基本的には既製品です。ですので、細かいディテールにこだわりたい場合には、在来工法で、壁や浴槽など、ひとつひとつ選んでいく、という方法があります。お気に入りのタイルを壁に貼りたい、スタイリッシュなバスタブを置きたい、という場合には在来工法で、ということになるでしょう。私はそこまでこだわるつもりはなかったのですが、それでもスペースを少しでも有効に活用するにはそうするしかないかもしれないと考えました。

しかし、在来工法の場合、ユニットバスに比べると費用と施工時間がかかります。手間もかかります。

施工業者さんにお任せするのであればそれでもいいのですが、私は自分で決めたいタチなので、壁や浴槽や水栓など、すべての設備を細かく指定する作業が更に発生します。最終的に選んだものがうまく組み上がるのか、という部分は施工業者さんに工夫していただかなければなりません。ちゃんと浴室として完成するのだろうか、これは大変な手間だと気づきましたが、それでも、なるべくお風呂は大きくしたい、自分で考えて納得したものにしよう、と考えました。

そして開始したのが、2周目のショールーム巡りでした。

しかし、水栓のカタログをもらいに行ったとあるメーカーのショールームで、説明員の方とお話をして考えを変えました。なぜ私が水栓のカタログをもらおうとしているのかというと、スペースがないために在来工法にしようと考えているからだ、と説明。そして、中古マンション、それもかなり築年数の古い建物であることを伝えたところ、それならば、ユニットバスにした方が良いとアドバイスをもらいました。なぜなら、ユニットバスの方が水漏れのリスクが小さいからだと。

え?そうなの?ということで、家に帰ってネットで調べたところ、ちらほらとそんな記事が・・・

築古マンションでそんなリスクをとる勇気はありません。ということで、ユニットバスでできる範囲でなんとか工夫をしようと考えました。結果として、工期も短縮でき、水漏れの心配も減少し、そして何より、メーカー提案の違和感のないデザインのお風呂になりました。