キッチンを決めるにあたって決めること。ここでは、
・ 型(壁づけか対面か)
・ 幅(間口)と高さを決める
・ 素材
についてのポイントをざっくりと説明します。
私がリノベーションを実施したのは2024年ですのでその頃の情報をもとにしていますが、メーカー各社はどんどん新製品を出してきますので、詳しくは各メーカーのホームページなどでご確認いただくのが良いと思います。
キッチンを決めるにあたり、まず決めなければならないのは、型です。
昔ながらの壁づけのI型、Ⅱ型、ペニンシュラ型など、さまざまな形式があります。お客様と向かってお話ししながらお茶の用意なんかができたらなんて素敵かしら、お客様は来なくても、料理しながらテレビを見られたら楽しくなるかも、なんてことも考えましたが、キッチンを壁から離した瞬間に、”キッチンのためだけのスペース”が生まれてしまいます。そもそもコンパクトマンションなので全体のスペースもコンパクト。リモートワークが増えて、仕事をするスペースも必要です。冷蔵庫やオーブンレンジ、ゴミ箱を置くスペースを考えると、どうやって小さなスペースを有効に活用するかは大きなポイントであったため、私の場合はI型(壁付)以外の選択肢はないなと思いました。
食器をたくさん持っているのであれば食器棚のことも考えなければならないかもしれません。料理好きで調理道具がたくさんある、どうしてもパン焼き器は置きたい、トーストはこのオーブントースターでないとダメ、など、こだわる方は、キッチンのためにスペースを使うというのもあり、なのかもしれません。
次に幅と高さです。
I型ならば、標準とされている幅(間口)は210〜255cm程のようです。3口コンロ、例えば75cmのシンクを設置しても、ゆとりのある調理スペースが確保できるのはこのサイズ、ということだと思います。(コンロ、シンクのサイズはメーカーによってさまざまです。標準としている幅もさまざまです。)
しかし、私の部屋はそもそもコンパクトマンションなので、キッチンのためだけにそんなに場所を取れません。これまで様々な賃貸マンションでいろんなキッチンに出会ってきましたが、経験上、幅が180cmあると私の自炊モチベーションが上がると考えていました。標準サイズからは30cmほど小さいのですが、3口コンロにし、水切りカゴをシンク上に設置しても一応の調理スペースが確保できるサイズではあります。もっと要領よく調理を進められる方ならばそんなにスペースがいらないのかもしれませんね。賃貸用、とメーカーはうたっていますが、小さいものですと、90cm幅くらいから作っているようです。これはもう、料理をする人の使いやすさがどうなのかという問題なので、実際に商品を見て検討されることをお勧めします。スペースに合わせてカスタマイズしてくれるメーカーもありました。
各社の商品を見ていく中で、調理台ではなく、シンクの上で作業ができるタイプのキッチンがありました。まな板をシンクの上に置いて、野菜などを洗って切って、という作業ができるようなものです。しかし残念ながら、180cm幅のキッチンには対応しておらず、もっと幅が広くないと対応できないようでした。スペースを有効に、と考えるのは小さめのキッチンを使う人なのではないのだろうかと思いましたが、あくまで付加機能=上位モデル用という扱いのようでした。
奥行は65cmのものが一般的のようですが、60cmのタイプを出しているメーカーもありますので、キッチン手前のスペースを確保したいという場合は検討しても良いかもしれません。
高さについては、一般的に、キッチンの高さは「身長÷2+5cm」が使いやすいのだそうです。ですので、使う人の身長によって調整すると良いと思います。5cm刻み、もしくはもっと細かく設定できる会社もあります。
そして素材です。
多くのキッチンメーカーのキッチンのキャビネットは木製です。中には、より熱や匂い、湿気に強いホーロー製、ステンレス製のキッチンを作っているメーカーもありますが、そうしたメーカーでも安価なタイプの商品は木製ですので、材質にこだわる方はよく確認されることをお勧めします。私はステンレス製キャビネットのキッチンを選びましたが、前面パネルは木製です。木製だからこそなのか、有料で前面パネルの交換が可能なようです。実際に使ってみると、表面を鏡面タイプにしたため汚れもつきにくく、柄も気に入っているので、よほどのことがない限りは交換することなくそのままかな、と思っていますが、長く使ってみないとわかりません。